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レンチキュラー印刷の仕組み

レンチキュラーとは? 〜〝かまぼこ型〟凸レンズの特性を応用〜
Mechanism

見る角度によって絵が変わり、アニメーションのように動いて見えたり立体に見えたりする。これは、見方によって凸レンズの焦点が移動する原理を応用したものです。レンチキュラー製品を拡大してみると、表面には小さな「かまぼこ」の形をした凸レンズがたくさん並んだシート状になっており、その下の層(裏側)の印刷面には細かく分断された複数の画像が交互に並んでいることがわかります。この印刷面が表面のレンズ作用と視点の移動によって次々に部分拡大されるため変化が起きているように見えるのです。また、このかまぼこ型の本数密度(ライン数)と凸具合により、絵柄の鮮明度や効果の度合いは変化します。

チェンジング効果の仕組み

全く異なる内容の画像素材A・Bを、細切れ状に混ざり合うように合成します。この細切れパターンは、仕上り時の鑑賞距離を想定したうえでレンチキュラーレンズの目に合わせて調整してあります。絵柄はレンズ表面のかまぼこ状を通して確認するので、レンズ加工のない裏面から印刷を行ないます。

合成する画像の数を増やせば、増やした分だけ細切れ状の幅は細かくなるため、より高い精度が必要になり、仕上り時の絵柄の切り替わりタイミングも早くなります。この時、ストップモーション画像のように連続した絵柄を用いて合成したものが「アニメーション効果」となります。

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画像合成技術×レンチキュラーレンズ

3D効果のしくみ

製造工程はチェンジング効果同様ですが、素材画像の準備段階が大きく異なります。下図の例では、画像A〜Dが3D用に起こされたもので、それぞれが立体を少しずつ異なる視点から見たような似て非なる素材となります。そのズレ具合や並び順は仕上り状態を考慮して調整してあります。

こうして完成した製品は、実際にはアニメーション効果のように絵柄が変化しているだけなのですが、見る人が左右の目それぞれに映る[異なった絵柄]を[同じ絵柄]だと認識してしまう錯覚により「両眼視差」が発生し、3Dに見えるのです。

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画像合成技術×レンチキュラーレンズ

画像合成技術×レンチキュラーレンズ

弊社における画像の編集加工・合成演算処理は、HumanEyesというレンチキュラー製作専用のソフトによって行なわれています。この演算データとレンチキュラーレンズとのマッチング精度の高さも弊社の強みです。

レンチキュラーレンズの種類

レンチキュラーレンズ(シート)は、このかまぼこ形の目の細かさによって分類されており、目安は1インチ(約2.54cm)幅に収まるかまぼこ形の本数(ライン数)、単位は「lpi(=lines per inch)」を用います。

弊社では100ラインと75ラインを主流とし、その他のレンチキュラーレンズも取り扱っております。
それぞれ印刷の見え方や効果の出方に違いがあるので必要に応じて使い分けます。一般に、近くで見るものほど細かいレンチキュラーレンズを使用し、3D効果を強く出したい場合はレンズ自体の厚みが厚い方を使用します。

レンチキュラーレンズ 違い
レンチキュラーレンズ 違い

レンズの種類と特徴

レンズ線数 厚み 素材 視野角
62lpi 0.69mm PET 44°
75lpi 0.46mm PET 49°
100lpi 0.36mm PET 49°
100lpi 0.55mm PET 30°
150lpi 0.26mm PET 43°

【レンチキュラー印刷概要】

印刷方法:高速オフセットUV印刷

製作最大サイズ:A2(650×450mm)まで可能

レンチキュラーレンズ種類: 150L/100L/75L/62L ※150L(lpi)が最もレンズ目の細かいものになります。

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