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「見方で変わる絵ってどんなもの?」
「見方で変わる絵で商品を作りたい」
などと、お悩みではありませんか。見る角度によって違う絵に見える印刷物は、レンチキュラーと言います。
絵が動いたり飛び出したりするので、インパクトは抜群です。そのため、お土産やちょっとした贈り物だけでなく、販促物や記念品にも適しています。
この記事では、レンチキュラーを徹底解説します。だまし絵との違いや見え方の種類、レンチキュラーに向いている商品も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
絵が飛び出したり、動いたりして見える印刷物は、「レンチキュラー」と呼ばれる技術を使って印刷されています。レンチキュラーは見ているだけで楽しい気分になるので、お土産にもピッタリです。また、見た人の記憶に残りやすいことから、商品の販促活動にも効果的です。
たとえば、以下のような名刺やカードには、レンチキュラー印刷が使われています。
このように、見る角度を変えると、それに合わせて絵も動いて見えることがわかるでしょう。
「レンチキュラーってだまし絵のこと?」と思った人もいるのではないでしょうか。どちらも見る人を楽しませたり、インパクトがあったりする点では同じですが、両者には明確な違いがあります。以下では、だまし絵とレンチキュラー印刷の違いを徹底解説します。
だまし絵とは、目の錯覚を利用した隠し絵のことです。だまし絵は、下記の3種類に分けられます。
多義図形とは、見る人によって違うものに見える絵画のことです。有名なものとしては、「老婆と若い婦人」などがあります。
上記は横を向いている若い女性にも見えれば、老婆にも見えることがわかるでしょう。
三次元ではありえない物体とは、実際には作ることが不可能な物体を描いた絵画です。「ペンローズの階段(無限階段)」などが有名です。
上記の階段を登り続けても、元の位置に戻ってしまいます。これを現実で再現することはできません。
トロンプ・ルイユは、建物の壁面などに描かれた絵画の中でも、描かれたものがあたかも存在するかのように見える絵画のことです。トロンプ・ユイルは、フランス語で「目をだます」という意味の言葉です。
上記では、あたかも壁に地下鉄のホームと電車が存在し、さらに人がぶら下がっているように見えることがわかるでしょう。
レンチキュラーの特徴は、見る角度を変えることで絵が切り替わるなどして変化したり、動いたりすることです。だまし絵とは異なり、レンチキュラーの印刷物を同じ視点から見た場合、人によって見え方が変わることはありません。
レンチキュラーは絵画だけでなく、印刷物全般に用いられています。ポストカードやはがきなど小さなサイズのものから、建物の壁面に取り付ける広告板のような大型サイズのものまであります。また、裸眼式の3Dディスプレイにも使われており、その用途はさまざまです。
レンチキュラーの歴史は古く、約100年前に特許が出願されています。ただし、実際に普及したのは1960年頃からで、最初はポストカードとして世の中に広まりました。
アメリカではグリーティングカード、日本では角度によって目を閉じているように見える「ダッコちゃん」が有名です。以降30年ほど日本の大手の印刷会社で技術開発、生産されてきました。
1990年頃、海外からレンチキュラーのソフトウェアを入手できたことで、日本の印刷会社がレンチキュラー印刷を開始しました。
現在は名刺やポストカード、クリアファイルなどのあらゆるものにレンチキュラーの技術が用いられています。お土産としてだけでなく、販促のツールとしても近年注目を集めています。
レンチキュラーの仕組みは、かまぼこ状の凸レンズの焦点が変わることを応用したものです。具体的には、2枚以上の画像を細切れにして、交互に混ざり合うように配置し、かまぼこ状のレンズと組み合わせます。
このようにすることで、見る角度を変えるとレンズの焦点も移動するため、絵が切り替わるように見えるのです。これをチェンジング効果、またはアニメーション効果と言います。
一方で、3D効果は、チェンジング効果やアニメーション効果のような「絵が変化する」仕組みの応用にあたります。レンチキュラーレンズを用いることで、立体的かつ奥行きのある表現が可能です。レンチキュラーが立体的に見える理由は、人間の両眼視差にあります。両眼視差とは、右目と左目で見える像の位置のずれのことです。
このずれを、脳が奥行きとして知覚することで、物体を立体的に認識することが可能になります。レンチキュラーは、両眼視差をうまく応用し、3Dの表現を可能にする印刷技術です。
レンチキュラーの見え方は、絵柄の内容や扱い方、画像数によってさまざまです。一般的には、下記の6種類に分けて説明することが可能です。
それぞれ順番に詳細を説明します。
立体感をありありと再現できる手法で、最も写実的な造形表現が可能なレンチキュラーです。絵柄をじっくりと見せたいときや、現物ならではの感動を表現したいときに使われます。後述の3Dデプスと比べて、パーツごとに細かい凹凸のついた表現や、リアリティの高い表現が可能です。
奥から手前へ、平面の絵柄がいくつかの階層に分けて並べられたような遠近感や、立体感を表現できる手法です。テキストや模様などを立体的に表現したいときによく使われます。
見る角度を変えると、いくつかの絵柄が切り替わって出現する手法です。複数の絵を組み合わせることによってインパクトを与えたい場合や、1枚では収まらない情報を伝えたい場合に使われます。1枚の画面上に、2〜4枚の画像を表現することが一般的です。
それぞれの絵が、コマ送りのように動いて見える手法です。動画やアニメーション素材を元にするなど、連続的な画像で製作するパターンが主流です。目安として、10コマ程度で表現可能なシンプルな動作を素材にすると、なめらかな仕上がりが期待できます。
絵柄が徐々に別の絵柄へと変化して見える手法です。滑らかに変形する様子はアニメーションで表現され、見る人に、チェンジング(フリップ)とはまた違った驚きを与え、興味を引く効果があります。
手に取ることで、写真やイラストがだんだん大きくなったり小さくなったりする手法です。特定の部分を強調したいときに効果的で、販促POPなどでは、インパクトを与えたい商品名やキャッチといった「文字情報」にズーミングを用いるケースが多くあります。
レンチキュラー印刷が出来る商品を、GIFアニメーションを用いて紹介します。主な商品は下記の4つです。
以下では、それぞれ詳しく解説します。
レンチキュラーの名刺を受け取ったときのインパクトは大きく、自分のことをすぐに覚えてもらえることでしょう。そのインパクトの大きさは、トレーディングカードやメンバーズカード、配布物でも効果を発揮します。マル・ビの「レンチキュラー名刺パック」なら、比較的低コストかつお手軽に製作できます。
マル・ビのサンプルページでは、無料サンプルを用意しています。興味のある人は、ぜひ確認してみてください。
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レンチキュラー印刷は、ポストカードとしても活躍しています。ポストカードにレンチキュラーを用いることで、欲しくなる絵はがきや得した気になる年賀状、興味をそそられるDMなどを作成できます。インパクト抜群のレンチキュラー印刷のポストカードを大切な人に送れば、きっと喜んでもらえることでしょう。
レンチキュラー印刷をした缶バッジも、インパクト抜群です。バッジとレンチキュラーの組み合わせは付加価値性が高く、従来のバッジでは物足りない人や、レンチキュラーを見慣れた人にも新鮮に映るでしょう。服やカバンにつけるアクセサリーとしてもピッタリです。
CDジャケットやクリアファイルなど、他にもさまざまなグッズにレンチキュラー印刷を用いることができます。レンチキュラーの手法を取り入れるという「ひと手間・ひと工夫」によって、新たな驚きを生んだりデザインの魅力が引き立つことに繋がり、グッズの付加価値性をより高めることができます。
レンチキュラーは、普通のイラストや写真よりも、見る人を楽しませられる技術です。お土産に向いているだけでなく、インパクトが大きいことから、商品の販売促進活動にも効果的です。
名刺やポストカード、缶バッジなど展開できる商品の種類も豊富。気になる人は、無料でサンプルをご用意しているので、ぜひ一度マル・ビのサンプルページを確認してみてください。きっとお気に入りのデザインが見つかることでしょう。
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