レンチキュラー印刷用のデータをご支給いただく際は、お客様にて作成の完全データ※をいただいております。
こちらのページでは、入稿用完全データの作成方法や注意点についてご説明いたします。
※「完全データ」とは、弊社指定の入稿条件(画像仕様)に基づいて作成された、修正不要な状態に完成されたデータのことです。
※素材データとしてご入稿いただき、弊社側での完全データ作成をご希望の場合は、別途画像加工費用がかかります。
複数の平面が階層状に重なっているような立体感が表現できます。
※名刺・はがきサイズ専用のテンプレートはこちらのページからダウンロードできます。
ファイル形式
解像度
実寸で300dpi以上
※Adobe Illustratorの場合は、リンク画像・埋め込み画像の解像度
カラーモード
CMYKカラー
※RGBデータは、印刷用にCMYK変換を行うため、色調が多少変化します。
製作寸法
仕上がり寸法よりも余分を含んだ画像をご用意ください(右図参照)。
仕上がり寸法よりも余分を含んだ画像をご用意ください(下図参照)。
※左右方向は特に余分が必要です。もし、元の画像の余分が不足している場合は、「塗り足し」を行ってください。
<参考>
■名刺サイズの場合
・[横長] 仕上がり:W91xH55mm → 製作寸法:W117以上xH61mm
・[縦長] 仕上がり:W55xH91mm → 製作寸法:W81以上xH97mm
■はがきサイズの場合
・[横長] 仕上がり:W148xH100mm → 製作寸法:W174以上xH106mm
・[縦長] 仕上がり:W100xH148mm → 製作寸法:W126以上xH154mm
テキストフォント
最小6ポイント以上推奨(100lpiレンチキュラーレンズの場合)
最小8ポイント以上推奨(75lpiレンチキュラーレンズの場合)
※上記サイズよりも小さいテキストはレンチキュラーレンズの影響を受けて識別しづらくなります。
テキストは最終的に、アウトライン化(Adobe Illustratorの場合)もしくはラスタライズ(Adobe Photoshopの場合)をおこなった状態でご入稿ください。
QRコード
使用するレンチキュラーレンズの種類やQRコードの情報量によって違いがありますが、紙印刷で推奨されるサイズよりも大きめでのご使用をおすすめします。
※通常の印刷と同じサイズで配置すると、レンチキュラーレンズの影響でセルが潰れてしまい読み取れないおそれがあります。
(推奨例)最小のQRコード(バージョン1=21セルx21セル)の場合
[100lpiレンズ]10x10mm以上 / [75lpiレンズ]15x15mm以上 ※マージン(余白)を含まないサイズ
遠近別にレイヤーを分けます。
※1枚の画像からオブジェクトを切り分けた際、背面と重なっていた部分は不自然な違和感がなくなるように塗り足します。
横にスクロールしてご覧ください。
参考イメージ
以下は3Dデプス用にAdobe Photoshopでの切り抜き作業でレイヤー分けを行なった際、塗り足しの有無によって製品の仕上がりに違いが発生する様子の具体例です。塗り足しがない場合によくあるのが下記の「重複」「抜き合わせ状態(※)」となります。
※「抜き合わせ」とは印刷用語の一種で、画像などに重なる文字等が下色と混ざらないようにする作業のことです。
1枚の写真を手前・中間(0地点)・奥行きの3階層(レイヤー)に分けた場合
中間・奥行きレイヤーに対して、手前のイメージに隠れている(元の画像には存在しない)部分を、自然に見えるよう想像して塗り足しています。
切り分け作業のみ行ない、塗り足しをしなかった場合、中間・奥行きレイヤーそれぞれに残った元イメージが重なって見えてしまいます。
切り抜いてレイヤー分けをした上で他レイヤーの重複箇所を消した、「ジグソーパズル」のような状態です。チェック柄の部分は画像データがないため、実際には白い状態で仕上がってきます。
絵柄
絵柄の変化がないベタ塗りや横向きの縞模様などからは3D効果が得られませんので、ご注意ください。
遠近の振り分け
奥行き/浮き出し設定が強い(中間地点から離れている)レイヤーほど、ボケ感は大きくなり、鮮明度が下がります。 テキストやメイン要素(顔など)は、中間地点付近に配置することをおすすめします。
「ボケ感」のイメージ
(白い球が中間地点)
Photoshopのレイヤー効果(描画モード)は、すべて「通常」で仕上げてください。
※乗算・スクリーン・オーバーレイ…などの効果は反映されずに「通常」状態で表示されます。
マスクや調製レイヤー・テキストなどは、結合等によってラスタライズしてください。
Illustratorの場合でも、オブジェクト透明設定(描画モード)は「通常」で作成してください。
最終的にPSDへ描き出す際に、レイヤー統合される不都合の発生や、各レイヤーに効果が反映されず、色合い等が変化してしまう場合があります。
入稿データ仕様は、基本的に3Dデプスの入稿条件に準じます。
1種類の平面データからもお受けしておりますが、パーツ/レイヤー別に分けられているデータがあれば、統合せずそのままの状態で入稿してください。
※弊社での切り抜き・塗り足し工程を部分的に省略できる可能性があるため、元データのクオリティを極力維持した状態で3D化工程へ進めやすくなります。
別途、画像処理代がかかります。
チェンジング/アニメーション/モ-フィングなどのレンチキュラー効果
※名刺・はがきサイズ専用のテンプレートはこちらのページからダウンロードできます。
ファイル形式
※表現内容やファイル形式によっては、同サイズの画像ファイルが複数必要となります。
※PSD内・AI内にレイヤー別で複数の画像を重ねて収めても大丈夫です。
解像度
実寸で300dpi以上
カラーモード
CMYKカラー
※RGBデータは、印刷用にCMYK変換を行うため、色調が多少変化します。
製作寸法
仕上がり寸法より天地左右各3mmずつ余分を含んだ画像をご用意ください。
※元の画像に余分が不足している場合は、「塗り足し」をおこなってください。
<参考>
■名刺サイズの場合/ 仕上がり:91x55mm → 製作寸法:97x61mm
■はがきサイズの場合/ 仕上がり:148x100mm → 製作寸法:154x106mm
テキストフォント
最小6ポイント以上推奨(100lpiレンチキュラーレンズの場合)
最小8ポイント以上推奨(75lpiレンチキュラーレンズの場合)
※上記サイズよりも小さいテキストはレンチキュラーレンズの影響を受けて識別しづらくなります。
テキストは最終的に、アウトライン化(Adobe Illustratorの場合)もしくはラスタライズ(Adobe Photoshopの場合)をおこなった状態でご入稿ください。
QRコード
使用するレンチキュラーレンズの種類やQRコードの情報量によって違いがありますが、紙印刷で推奨される最小サイズの2〜3倍の大きさが必要です。
※通常の印刷と同じサイズで配置すると、レンチキュラーレンズの影響でセルが潰れてしまい読み取れないおそれがあります。
(推奨例)最小のQRコード(バージョン1=21セルx21セル)の場合
[100lpiレンズ]9x9mm以上 / [75lpiレンズ]12x12mm以上 ※マージン(余白)を含まないサイズ
画像データを2種類以上ご用意ください。
2~3種類を推奨します。
絵柄によっては残像が発生する可能性があるので、画像の組み合わせやデザインにご注意ください。
色の濃い絵柄と白(または淡い絵柄)との組み合わせでは、薄い側に濃い絵柄が残って見える場合があります。
画像データを2種類ご用意ください。
入稿後、モーフィング加工処理を行います。
モーフィングには、「A→B」の変化と「A→B→A」のループでつながって見える変化とが選択できます。
※別途、画像加工処理代がかかります。
アニメーション用画像データを複数ご用意ください。
(10コマ程度が目安です)
開始から終了までの動きが複雑すぎると、動画的なつながりが分かりにくくなります。
できるだけ単純なモーションで表現することが効果的に見せるコツです。
上下変化と左右変化
3Dの製品は横方向(左右方向)に傾けながら見ると立体感がより分かりやすくなりますが、チェンジングやアニメーション効果の絵柄は、上下方向に傾けたときに絵柄が変化するように設定する「上下変化」の方がより鮮明に見ることができます。
これは、人間の両目が水平にあることで、「左右変化」のときはそれぞれの目が異なる角度から別の絵柄を見てしまうのに対し、「上下変化」は常に両目が同じ角度から共通の絵柄を見ることになるためです。
キレの良いチェンジング・アニメーション効果を見せるなら、「上下変化」がオススメです!
関連記事:トピックス【レンチキュラーレンズの「タテ目」と「ヨコ目」】
入稿データに不備がある場合、お客様に修正いただいた上で再入稿していただく必要があります。
RGBで入稿された場合、弊社でCMYKに変換して進行するため、モニター表示された状態よりもくすんだ色調で仕上がってしまいます。
※弊社の「レンチキュラー名刺・はがきパック」の仕上りサイズは、名刺 91x55mm、はがき 100x148 となります。
天地左右それぞれに3mmずつ(3D用データの場合はさらに左右それぞれ10mm以上)含めて作成お願いします。
切り分けたレイヤー同士が抜き合わせ状態だったり、切り抜いたあとのレイヤー側に不要となった絵柄が残ったままだったりすると、不自然な仕上がりになる恐れがあります。
小さいテキストはレンチキュラーレンズの影響で読めなくなるおそれがあります。