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レンチキュラーレンズにはよく見るとスリット状の模様が入っています。このスリット状が絵柄に対して縦に入っている場合は「タテ目」、横に入っている場合を「ヨコ目」と呼びます。
例えば3D効果を用いたレンチキュラー製品は必ずタテ目で作られています。一方、チェンジングやアニメーション(3D以外)の製品はタテ目とヨコ目が入り交じっています。
タテ目(3D)のとき、左右の目はそれぞれ似て非なる絵柄を見ています。それが両眼視差による遠近感を引き起こし、3Dとして認識されるのです。
ヨコ目でできた製品の場合、左右の目は常に同じ絵柄を見ることになります(縦向きに角度を変えることで絵柄が変化します)。そのため、絵がダブって見えたりチラついたりといった両目の違和感を生じるリスクがないことから、チェンジングやアニメーション効果の表現に適しているのです。
では、タテ目のチェンジングやアニメーション製品はなぜ製作されるのでしょうか?
それは3D効果と併用するためであったり、掲示する環境を想定したりといった意図によるものです。
「環境を想定」とは、例えば通路や店舗の商品棚、電車内のステッカー広告といった公共の場に貼り出す場合などに該当します。そういった場で製品を目にする人の多くは歩いていたり揺れたり、専ら横方向に視点が動く状態にあります。その動きに応じて効果が目につくように、あえてタテ目で製作されているのです。